口臭予防には唾液
こんにちは。歯科助手・管理栄養士の長谷川です。
唾液には、お口の乾燥を防ぐ効果と合わせ、
口臭の原因となる口腔内の細菌の繁殖を抑える力もあります。
つまり、口臭を防ぐには、唾液がしっかりと分泌されていることが大切です。
唾液量は加齢とともに減るため、年を重ねるほどに気をつける必要があります。
唾液の分泌を増やすためにはよく噛むことは外せません。
ここで重要なのが、
噛む習慣が身についていると自信をもって言える方がどれくらいおられるでしょうか?
今、多くの人に必要なことは、噛んでいない食習慣に気づき、「噛む」という習慣を身につけ、
食事のための時間を意識して作ることです。
噛むメリットを考えると、口臭予防だけでなく、ダイエットや脳の活性化、胃腸の働き促進、
全身の体力向上、ストレス解消、アンチエイジングなどさまざまです。
どれをとっても、やるだけの価値があります。
まずは、意識的に「噛む」食習慣のきっかけづくりをしていきましょう。
例えば、メニューを選択するときは、噛む回数が必然的に多くなる人や、
噛まざるを得ない方を選んでみましょう。
また、白ご飯ではなく雑穀入りごはん、食パンよりフランスパンという具合に。
また「噛む」を意識した食材を選び、調理を工夫するのもおすすめです。
野菜も、生で食べたり、火を通しても固めに仕上げ、食材を大きく切るなど、
口に入れたものが大きく歯ごたえがあると、自然と咀嚼が増えます。
お味噌汁の具に、わかめやきのこなど多めに入れると、ご飯の流し込みの予防になります。
流し込みを防止するためにもっとも手軽に実践できる方法は、食事中のテーブルに、
お茶や水を置かないことです。
食事中に噛むことを意識せずとも、一口を少なくし、噛むことで十分な唾液を分泌して
食べる習慣作りになります。
たまにダイエットを意識している人で、空腹感を紛らわし、満腹感を感じようと、
食事中に大量の水分を摂る人がおられます。
これでは内臓は冷えたり、胃酸が薄まって消化に時間がかかってしまいます。
消化に時間がかかればかかるほど、結果的には胃への負担が大きくなってしまい、
口臭にも影響が生じます。
ダイエットに効果的なのは、一口一口をよく噛んで食べること。
時間をかけて食べることで満腹感を促しましょう。
食後の水分補給も、しっかりと食べたものの消化が終わるまで、
できるだけ水分の摂りすぎには気をつけましょう。
他にも口臭を改善・予防として、まずはご自身の生活習慣やご自宅でのケアをはじめましょう。
- ・歯科医院で習った正しい歯みがきを毎日欠かさず続ける
- ・起床後などに舌ブラシを使った舌みがきを行う
- ・歯間ブラシ・デンタルフロスを併用する
- ・食後・起床後には必ずうがいを行う
- ・ストレスをためないよう心掛ける
ご自身で行うケアと同時に、歯科医院でのクリーニングを定期的に受けるようにしましょう。
お口の汚れのなかには、どうしてもご自身のケアだけでは取り除けないものがあります。
これを除去するのと同時に、口腔で何かトラブルが起こっていないかを
チェックしてもらうことが大切です。