花粉症を和らげる食事
こんにちは。歯科助手・管理栄養士の筒井です。
4月に入り、ようやく春のぽかぽか陽気が心地よい季節になってきましたね。しかし、花粉症の人にとっては、1年で最も辛いのがこの時期なのではないでしょうか?花粉症とは身体に花粉が入る事によって起こるアレルギー疾患のことをいい、患者数は年々増加の一途をたどっていると言われています。花粉症は目や鼻に様々な不快症状を起こしますが、実はそれ以外にもお口の中、つまり歯の健康にも間接的に影響を起こしてきます。
花粉症の症状でよくあるものとして鼻づまりが挙げられます。鼻がつまると鼻で呼吸がしづらいので、口で呼吸をするようになります。そうするとお口の中が乾いてしまい、本来唾液が持つ自浄作用や殺菌作用などが発揮されなくなってしまいます。このような状態が続くと、お口の細菌が繁殖しやすくなり、虫歯や歯周病のリスクがぐんと上がってしまいます。また、口臭もひどくなりますので、エチケットの上でも注意が必要になってきます。
また、花粉症による副鼻腔炎が原因で花粉症の症状が出始めてから歯が痛んだように感じる事があるかもしれません。副鼻腔というのは鼻のまわりにある空洞で、頬の内側に欠けて広がっている空洞をさします。この鼻腔に細菌が感染して炎症が起きている状態を副鼻腔炎といいます。花粉症で鼻の炎症が起きると上顎に近い副鼻腔の結膜が腫れて、上の奥歯などを圧迫することで痛みが出てくる場合があります。
花粉症は完全に治すことは出来ませんが、食生活を見直し、体質を改善することで和らげることができると言われています。そこで今回は、花粉症を和らげる食べ物をご紹介します。
1、ヨーグルト、納豆、キムチ、味噌などの発酵食品
ヨーグルト、納豆、キムチ、味噌などの発酵食品には、乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌が豊富に含まれています。そして、これらは腸内の善玉菌を減らし、身体に有害な添加物などの不純物の排出をサポートしてくれる働きを持っています。腸内環境を整えるということは身体の各機能を正常に保ち、免疫力アップ、アレルギー症状緩和につながっていきます。
2、オリゴ糖が豊富なきなこ、はちみつ
きなこやはちみつは善玉菌の餌になるオリゴ糖を豊富に含むため、適度に摂取することで善玉菌の働きを活発にし、腸内環境をさらに良くする事ができます。2つとも調味料に近い用途で利用出来る為、善玉菌を含むヨーグルトや、食物繊維を多く含むバナナとの組み合わせなど、おやつ感覚で手軽に摂取出来、おすすめです。
3、DNAが取れるイワシやサバなどの青魚
花粉症の原因はヒスタミンというアレルギー物質です。このヒスタミンの動きを抑えることが、花粉症などのアレルギー症状を抑える事につながります。イワシやサバなどの青魚に含まれるDNAやEPAはその働きを持っています。魚より肉が好き!という方も花粉症シーズンは意図的に青魚を毎日の食事に取り入れてみて下さい。
止まらない鼻水やくしゃみ、目がかゆい悩みも、食生活から和らげてみませんか?今日ご紹介した食べ物は、花粉症だけではなく、日々の健康にも有効なものばかりなので日常的に食べてみることもおすすめです。